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大事に使って育てていく「道具」の醍醐味を味わえる南部鉄器 

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こんにちはコウタロウです。

南部鉄器「鉄瓶」を購入したので、使い勝手などをご紹介したいと思います。

 購入動機

愛用していた電気ケトルが壊れました。

お湯がすぐ湧くし、スイッチを入れればその場を離れても勝手に仕事をしてくれる便利なやつ。

しかし、欠点もあります。それは故障・・・結構な頻度で壊れます。

ずっと同じメーカーのものを使っていたのですが、毎回同じ場所が壊れるので、そのたびに買い換えるのにうんざりしていました。

そこで電気ケトルはやめて、やかんにすることにしました。やかんならそうそう壊れることもないでしょう。

そこでいろいろと物色していると南部鉄器という存在を知り、購入することにしました。

 まず形に惹かれたというところが大きいです。

どっしりと重厚な佇まいで、美術品のような美しさがあります。

そして信頼出来る品物であったこと。

鉄瓶といったら南部鉄器の名前が浮かぶほどの知名度がある、という事はこれまでの造り手としての努力が垣間見え、信頼に値するのではないでしょうか。

南部鉄器とは岩手県の伝統工芸品です。

南部鉄器の「南部」とは、昔、岩手県の辺りを治めていた旧南部藩の庇護下にあったことと、岩手県の南の地方という意味合い。

因みに、盛岡市の南部鉄器と県南部の南部鉄器は、ルーツは違えど、現在は同じ「南部鉄器」という名称を用いているそうです。

盛岡市と水沢市を中心に、様々な鉄製品が生産されていて、長い歴史があるそう。

代表的なメーカーが「岩鋳」です。

いろいろな製品を作っていて、その一つが鉄瓶です。

お湯を沸かす道具で、簡単に言うと鉄製のやかんですね。

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鉄瓶と急須の違い

 鉄瓶の購入を決めて、いろいろ探していると鉄瓶によく形の似た鉄製の急須というものがあることを知りました。

まず用途の違い。

鉄瓶はお湯を沸かす道具で、急須はお茶を淹れる道具です。

違いは直火にかけられるかどうか。

急須は直火にかけることはできません。

お湯を沸かせるのは鉄瓶です。

鉄瓶と違い急須は、形、色、大きさ、値段といろいろな物があり、急須のほうがオシャレだな、安いな、と選ばないように注意しましょう。

(鉄瓶はあまり種類がない、そして値段も急須より高い)

お手入れと使い勝手

使い始めての印象としては、思ったより手入れが簡単で驚きました。

鉄製の調理器具は、手入れや管理が大変なイメージでしたが、鉄瓶に関しては注意する点は非常にシンプル。

使うたびにきちんと乾かす。

ということです。

お湯を必要な量だけ沸かし、使い終わったら中を空にして蓋を外して乾かす。

基本的にはこれだけ。

お湯を使い切ってしまえば、余熱ですぐに乾燥するため、難しいことはありません。

中に水を入れたままにすると、内部が錆びてお湯の濁りや、鉄の味や、鉄の匂いが出てきます。これを金気(カナケ)と呼びます。

新品の状態では、金気を防止するため内部に被膜処理がされているので、注意点を守って使用している限りは鉄臭さを感じることはありません。

さらに使い続けると、内側に湯垢(水に含まれるミネラルが結晶化したもの)の皮膜が形成され、より錆びにくくなるとともに、お湯がまろやかになります。

外側に関しては、鉄瓶が熱いうちに固く絞った布巾で拭いてあげると、独特の艶が出てくるそうです。

使い込むごとに味が出て、風合いが増してきます。

道具を使い、育てる醍醐味を味わうことができるのではないでしょうか。

ならしの作業

初めて使用する際にならしの作業が必要です。

本体を軽くすすいだあと、8分目まで水をいれ、沸騰させます。

お湯が濁らなくなるまで、同じ工程を2~3回繰り返します。

お湯が濁らなくなれば完了です。

もしサビが発生してしまったら

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サビが発生してしまったら

うっかりと、お湯を使い終わったあと、蓋を外すのを忘れて放置してしまいました。

その結果サビが発生した模様で、水をいれると表面に油が浮いたような濁りが出るようになってしまいました。

こうなってしまうと何度すすいでも、濁りはとれません。

そのため、メーカーのホームページを参考に、煎茶を煮出す方法を試しました。

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緑茶の中で、煮出すタイプのお茶を煎茶と呼ぶ

 煎茶に含まれるタンニンと鉄分の科学反応を利用し、内側に皮膜を作る方法です。

水を8分目まで入れ、茶さじ一杯程度のお茶をいれ、煮込みます。

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煎茶を煮込む

このときお茶パックが100円ショップに売っているので、使うと後の処理が楽です。

(手元になかったので、そのまま入れたら始末が大変でした)

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サビが酷かったところに黒い皮膜が形成された

30分くらい煮込んだ後、中の茶葉を取り出し、すすぎました。

サビが酷かったところが黒くなっていました。

お茶の成分と鉄分が反応して皮膜が形成されたようです。

この時点で表面に浮いていた濁りは解消されました。

サビの程度によっては、さらに長い時間煮込む必要がありそうです。

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3回ほど湯沸かしを繰り返す

その後3回ほどお湯を沸かしました。

すると黒い部分の上に、白い湯垢が発生しました。

結構、湯垢が発生するのが早かったので、煎茶を煮出す前に、お湯を沸かすだけでもサビ対策になったのではないか、と後から思いました。

煎茶を煮出すと、お茶の匂いがなかなか取れません。

私は、そもそもお茶を飲むためのお湯を沸かしていたので、そんなに気になりませんでしたが、白湯を飲む方は気になると思います。

なので、ごく軽いサビの場合はそのままお湯を沸かし続けたほうが簡単で、楽なのではないでしょうか。

スーパーで硬水が売っているので、買ってきて沸かすと水道水よりミネラルが豊富な分、湯垢の発生も早いと思います。

実際に使用した感想

まず、お湯の味が変わりますね。

電気ケトルやステンレスのやかんで沸かしたお湯に比べて、明らかにやわらかく、まろやかになります。

実際に使用する前は、お湯がやわらかいという表現の意味がわかりませんでしたが、一度飲むと、なるほど、やわらかい。

やわらかいという表現がしっくりきます。

まろやかで、なめらか。

香りもなんとも優しい香りがします。

鉄瓶で沸かしたお湯で、お茶を淹れると甘さを感じて美味しいです。

容量は一度に0.7~0.8リットルのお湯がわかせるので、マグカップで2~3杯分くらいですかね。

1リットルのポットをいっぱいにするには、2回沸かさなければならないのが、少し不便です。

電気ケトルとの併用になるかなと思っていましたが、鉄瓶だけで無理なく運用できるので電気ケトルはお役御免になりました。

その他、細かい注意点としては、急冷しないこと。

温度差で割れてしまう事があるとか。

あとは置き場所ですかね。

ガスコンロに置きっぱなしはやめたほうがいいです。

そのままフライパンなどから油が跳ねると、シミになって取れません。

水が跳ねても、そこだけ白く錆びてこれまたシミになります。

置き場所には少々工夫が必要です。

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自作の釜敷

余っていた木材を使用して釜敷きを作成しました。

これだと鉄瓶が熱くても置き場所に困りません。

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蓋はどうしても錆びる

蓋にも当然水蒸気がつくのでサビてきます。

これはもうしょうがないと諦めています。

さびても特に不都合はありません。

沸かした後、ふたも熱くなるので、軽くふって水滴を飛ばすとすぐ乾きます。

因みに、沸かすときに蓋をしたままだと吹きこぼれるので、基本外してお湯を沸かしています。

じゃあ蓋、いらないのでは?と思ったのですが、蓋がないと湯気が熱くてつるを持てない。

保管時にもほこりが入らないように、やっぱり蓋は必要でした。

あとはやはり重さは気になるところ。少々重い。

つるの部分まで高温になるので、布巾や鍋つかみは必須です。

布巾などを使うと当然、素手で持つよりも持ちにくくなります。

本体が重いこともあって、お湯を注ぐときは細心の注意が必要です。

お湯を注ぐ際、蓋を押さえなければなりません。

蓋も高温になるので、つると蓋に布巾などを使い、両手でお湯を注ぐようにしましょう。

目次

まとめ

使えば使うほど味がでて、それが愛着になっていく。

愛着が湧けば物を大事に使おうと思う。

大事に使えば長い期間使うことができる。

長く使った物はそこにあるだけで、思い出や歴史を語ってくれます。

初めはただのモノだったものが、生活の中でかけがえのない存在になっていく。

ただお湯を沸かすための道具にすぎませんが、道具とは本来こうあるべきだと感じさせてくれます。

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