自分で三菱の自動お掃除機能付きエアコン「霧ヶ峰」の、分解清掃を行います。
市販のエアコン洗浄スプレーを使用しました。
エアコン機種は三菱「霧ヶ峰」MSZ-EM40E2S 2015年製です。
気をつけるポイントはエアコン用洗剤の種類と養生をしっかりと行うことです。
・エアコン用洗剤の種類に気をつける。
・養生をしっかり行う。
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ご自身で分解清掃をする場合は、くれぐれも自己責任でお願いします
エアコン清掃に必要なものは?
踏み台
高さが十分なものを用意します。
椅子では高さが足りず、手が届きません。
3段の踏み台が高さ79cmと、ちょうど良い高さです。
何度も作業中に昇り降りするので、椅子よりも遥かに楽です。
道具を持った状態での昇降も、椅子より安全です。
脚立ではなく、天板の上に登れる踏み台を選びましょう。
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高さ79cmまで、天板の上に乗れるものを踏み台と呼びます。
家庭用では脚立より踏み台のほうが、使い勝手が良いです。
【踏台】とは、天板の高さが80cm未満で安全に乗れる天板広さがあり、主に家庭で使用するものを言います。
天板高さが80cm以上でも、上枠が付いていれば踏台と呼ぶことがあり、【脚立】はそれ以外のものを言います。
天板高さが80cm未満でも、ほとんどの脚立は天板に乗れません。
長谷川工業株式会社 https://www.hasegawa-kogyo.co.jp/support/faq.php より引用
マスカーテープ
マスカーテープは透明なポリエチレン製のフィルムと、マスキングテープが一体となった養生資材です。
1100mmのものが使い勝手が良かったです。
100円ショップでも売っていました。
ただ種類が限られていたり、量が少なかったりするので、Amazonやホームセンターで売っている物のほうがおすすめです。
養生(ようじょう)とは、破損や汚れから保護することです。
養生テープ
養生テープは、普通のガムテープより粘着力が弱く、壁やエアコン本体に貼ってもきれいにはがせます。
マスカーテープの粘着力が乏しいときに補強として使ったり、フィルムを広げて壁に固定したいときに使います。
これは100円ショップのもので大丈夫ですが、Amazonやホームセンターで売っているもののほうが、遥かに量が多いです。
エアコン洗浄スプレー(アルミフィン用洗剤)
エアコン用洗剤として販売されているものは、大きく分けて2種類あります。
アルミフィン用と送風ファン用です。
なぜ2種類あるかというと、フィンとファンでは素材が異なる為です。
特にフィンはアルミでできているため、使用する洗剤の種類には気をつけましょう。
間違った洗剤を仕様するとサビや変色の原因になります。
私も不安だったので、液性が中性の専用洗剤を使いました。
この洗浄スプレーは洗い流さなくてもよいので、万が一洗剤が残っても大丈夫なように選びました。
スプレーの勢いがよく使い勝手も良かったです。
泡が出るタイプではなく、スプレーの勢いで汚れを吹き飛ばす感じです。
洗浄の効果がわかりやすいので、無香料タイプがおすすめ。
フィルターを外すと見える、薄い金属が並んでいる部分をアルミフィンと呼びます。
材質はアルミでできているため、使用する洗剤には注意が必要です。
マジックリン(送風ファン用)
送風ファン用に買いました。
住宅用洗剤といえばマジックリンかなと。
専用洗剤は高いのでこちらにしました。
液性はアルカリ性ですが、送風ファンは取り外して水でしっかり洗い流せるので大丈夫だと思います。
掃除用ブラシ
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100円ショップの窓サッシ用ブラシが使いやすかったです。
毛が硬いものだと、力が入りすぎて使い勝手が悪いです。
毛が長く柔らかい物がおすすめ。
アルミフィンも送風ファンもこれ1本でいけました。
蓄圧式噴霧機
アルミフィンを、水でしっかりと洗い流すために購入しました。
蓄圧式噴霧器は本来、園芸用で農薬の散布などに使います。
本来の使い方ではないので、使用するときは注意が必要です。
高圧洗浄機は高価過ぎます。
また霧吹きや、ペットボトル噴射スプレーはボトル容量が少なく、何度も水を補給しなければなりません。
この蓄圧式噴霧器は、容量が4Lもあるのでとても使い勝手がいいです。
バケツ
汚れた排水を受けるために使います。
基本的に何でも良いのですが、容量には注意が必要です。
小さすぎると頻繁に排水を捨てなければならないし、大きすぎると重くて持てなくなるためです。
小さすぎず、大きすぎず。
雑巾、タオル
エアコン本体の拭き上げや、壁や床を拭くのに使います。
慣れないうちは盛大に水漏れするので、大量にあったほうがいい。
必要なものまとめ
・踏み台
・マスカーテープ
・養生テープ
・エアコン洗浄スプレー
・マジックリン
・掃除用ブラシ
・蓄圧式噴霧器
・バケツ
・雑巾、タオル
初めに養生をしっかりと行います
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まずタオルで、基盤部分を覆います。
タオルは万が一、水が侵入してきた場合の最終防衛ラインです。
その上からマスカーテープで、厳重に防水します。
基盤部分に水がかかると、通電したときにショートして火災になる場合があるので、最も気を付けなければならない部分です。
マスカーテープをエアコン本体をぐるっと一周、囲むように貼り付けます。
この時貼り付ける部分のホコリを取り除かないと、テープが張り付きません。
そのため見える範囲は、事前に拭き掃除しておきます。
うまく重ねて貼らなければ、水漏れします。
床もマスカーテープで養生しておきます。
フローリングの場合なら水がかかっても拭けば大丈夫ですが、畳の場合は大惨事になるので気を付けましょう。
養生するときの注意点
壁や天井を養生するというより、エアコンに水をかけたとき、漏れないようにすることに注力します。
一度も切ることなく、つなぎ目ができないよう囲むことが重要です。
画像の状態は、ほぼ悪い例と言っていいでしょう。
盛大に水漏れしてきました。
養生作業はかなり大変で、経験が必要だと感じました。
隙間なく養生したつもりでも、ネジの穴やつなぎ目から水が漏れてきました。
ネジを外した穴にもテープを貼ったり、なるべくつなぎ目ができないように貼る必要があります。
養生をきちんとすることによって、心おきなく水をかけられるので、しっかりやりましょう。
フィン部分など、どこまで水をかけて良いのかわからなかったので、かなり余裕をもたせて養生しました。
次回はもっとうまくやりたいです。
スプレーでアルミフィンを洗浄
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まず掃除機で、表面の大きなホコリを吸い取ります。
いきなり洗剤や水をかけると、大きなホコリがアルミフィンに詰まります。
ケチらずに1本使い切ります。
そして可能な範囲を、ブラシで擦ります。
この時ふか追いは禁物です。
アルミフィンは非常に薄く、少しの力でも曲がってしまうためです。
もし曲がってしまっても、気にしないようにしましょう。
少しくらいなら、ほぼ機能には影響しません。
最初から曲がっている部分もあるくらいなので。
アルミフィンは非常に鋭利です。
曲がってしまった部分を、無理に戻そうとすると手を切ってしまう恐れがあるので、絶対に素手で触れないようにしましょう。
蓄圧式噴霧器を使って、洗剤を水で洗い流します。
排水が、うまくバケツに流れるようなら成功です。
もし水漏れするようなら、テープで補強しましょう。
可能なら、熱交換器を持ち上げて裏側も流すと良いです。
アルミフィン洗浄の感想
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養生が下手すぎて水漏れしてしまい、水で流す作業が思い通りにできなかったのが心残りです。
本当は熱交換器を持ち上げて、後ろ側のドレンパンも流したかったのですが断念しました。
画像のようにファンの軸が見えていたので、あまり水をかけないようにビニールを被せています。
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でてきた排水です。
よくCMで見るような、真っ黒にはなりませんでした。
ホコリが中心のように見えます。カビのようなものはあまり見えませんでした。
おそらくファンを別で洗っているためです。
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右端は未実施部分です。
フィン清掃後は目に見えてキレイになりました。
フィンの汚れはホコリが主な汚れのようです。
あまりカビは生えていなかったようです。
冷房運転後のクリーン運転機能のおかげでしょうか。
ドレンパンはアルコールで拭き掃除
フィンを乾かしている間にドレンパンを掃除します。
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ドレンパンはモーターが付いているので、丸洗いはしません。
汚れはカビが中心のようです。
アルコールを使用して拭き掃除しました。
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拭き掃除だけでキレイになりました。
ドレンホースとのつなぎ目が細いので、割り箸を使ってキレイにしました。
ルーバーもくっついているので、汚れていたら一緒に掃除すると良いと思います。
送風ファンをまるごと水洗い
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風呂場に持っていきシャワーで丸洗いしました。
軸部分はグリスが塗ってあるみたいなので、なるべく濡らさないようにテープを張りました。
改めてグリスを塗れる場合は、とことん洗えると思います。
割れないように慎重に扱います。
水をかけるだけで、カビの黒い粒が流れていきます。
かなり汚れていたようです。
水で流したあとマジックリンをかけ、5分ほど置いたあとブラシで擦りました。
角度がついた溝が円形に並んでいるので、かなり洗いにくいです。
洗っていると、どこまで洗ったのか分からなくなるので、目印をつけて洗うと良いかもしれません。
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よく水で流して乾かします。
乾かすと汚れが落ちていないところが、白く浮き出てくるので、アルコールで拭いてキレイにしました。
ファンの色は黒いです。
濡れると汚れが見えなくなるので、乾いてからもう一度チェックすると完全にキレイにできます。
最も大変だったのは
所要時間は養生30分、清掃に1時間30分くらいでしょうか。
乾燥のために一晩放置しました。
フィン自体はすぐ乾くのですが、後ろ側のドレンパンに水が溜まるらしく、ポタポタと落ち続けていました。
どうやら後ろ側のドレンパンから、ファンの軸受の下を通って前方のドレンパンに水が流れる構造のようです。
下にタオルを貼り付けて水を受けました。
一番大変だったのは養生です。
一度やってみないと、どこから水が漏れるのかイメージができないので、失敗しました。
なんとか基盤だけは濡らさずにすみましたが、エアコン清掃用の専用カバーが売っているので、買ってみてもいいのかなと思いました。
でも高いんですよね。
その他、アルミフィンがそれほど汚れていなかったということは、意外な発見です。
洗剤で汚れを落とす、というよりは大量の水でホコリを流すほうが効果的だと感じました。
そしてドレンパンと送風ファンがめちゃくちゃ汚い。
これをキレイにできたので良かったです。
いままで、このエアコンの風を浴びていたかと思うとぞっとします。
エアコン清掃は定期的にやらなければなりません。
今回自分で挑戦した感想は、めちゃくちゃ大変だったということです。
労力とエアコンの故障リスクを考えると、プロに頼むほうが賢明かもしれません。
ご自身でエアコンを分解清掃する場合は、くれぐれも自己責任でお願いします。